酒と鮓 梅軒(バイケン)

武蔵小山の鮓(すし)割烹と日本酒の店です【住所】目黒区目黒本町5-16-3☎03-5708-5542 水曜定休

「日本全国食べ歩かない」第六歩 「東京都 江戸開城(東京港醸造)」其の弐

f:id:sushibaiken:20180116171717j:image

「食べ歩かない」第6歩「東京都 江戸開城東京港醸造さんの会の続きです。

割鮮 鯉洗い 鯉 煎酒 酢味噌 茗荷 大葉 大根 卸生姜

江戸時代に真鯛と並んで人気だった魚が鯉。皆さん泥臭いというイメージがある方が多いですが、ちゃんと泥を吐かせたりしたものはまったく臭みなんて無く、脂ののったしっかりとした身の食感で美味しいんです。

鯉は小骨があるので薄く切るか、かるく骨切して氷水で洗いに。

当時は醤油ではなく酢味噌で食べるか、煎り酒につけて食べるかでした。煎り酒とは梅干と酒、鰹節、昆布などを一緒に火にかけ、少し煮詰めて漉したものです。梅の風味と塩分のきいたさっぱり味のつけタレです。さっぱり味好きの江戸っ子のお好みの味って感じですね。

 

 

f:id:sushibaiken:20180116171730j:image

鯉は川魚なので、もちろん泳ぎで仕入れます。鯉は丈夫で真水で運べたので、冷蔵設備や輸送に時間のかかった当時でも鮮度の良い状態で仕入れることが可能だったので、より重宝されたのではと思います。

卸すときには一度、包丁のみねで頭をぶっ叩いて脳震盪をおこさせてから〆て卸します。

ちなみに鯉こくを作るときは内臓と鱗はついたままが基本です。鯉のウロコは火を入れると柔らかいので食べれるんです。ま、大半の方にはウケはよくないんですが…(泣)

 

 

f:id:sushibaiken:20180116171744j:image

焼物 牡蠣田楽 牡蠣 蕗味噌

昔は江戸前の海でも牡蠣は獲れたそうです。今とはずいぶん違いますね。当時は埋め立てもなく、海も綺麗だったんでしょう。鱧や鮪なんかもあがったそうです。

牡蠣は鍋で乾煎りし、串に刺して蕗味噌を塗りサッと焼き上げます。

蕗味噌と牡蠣の濃厚な感じが酸味のあるパラカセイといい相性でした。

 

 

f:id:sushibaiken:20180116171817j:image

酢物 占地茸海苔酢 占地 もみ海苔 三杯酢

シメジのシンプルな酢の物です。海苔の香ばしい香りとミネラル感にクセのないシメジの味が良いです。多分当時は本シメジだったので、もっと味わい深いものだったと思いますが、今では本シメジはまず手に入らないので一般的に出回っているブナシメジで作りました。 

 

 

f:id:sushibaiken:20180116171830j:image

煮物 大根煎出し 大根卸 浅葱

これは大根を生のまま胡麻油のみでじっくりと揚げて火を通し、上に大根おろしと浅葱をのせ醤油をかけただけという、これぞ江戸料理というシンプルで滋味深い一品。写真では伝わらないですが、生のまま揚げた大根は独特の食感で、いうなれば大根のコンフィという感じです。さらに大根の上にまた大根(おろし)をのせているのも、火の通った大根の甘い感じと大根おろしの生の感じとふたつの大根の味わいがあるのも特徴的。また味付けが醤油だけってのも江戸っ子らしいですな。生の大根を揚げるという行為だけで火を入れるのは結構時間がかかります。

 

 

f:id:sushibaiken:20180116171839j:image

飯物 江戸鮓 鮪漬 小鰭酢〆 玉子巻 がり

江戸時代、関西のなれ鮓から派生してできた握り鮓はせっかちな江戸っ子には大変人気だったそうですが、当時はまだ米酢が高価なものだったのでなかなか庶民の口には入らなかったそうです。そこである人がなんとか安い酢を大量に造れないものかと考え、当時たくさん出ていた酒粕から酢を造ることを発明しました。これは色が赤っぽいので赤酢と呼ばれ、安価でそれでいて鮪などの味に合うということで庶民の間で人気になり、江戸の巷では握り鮓が大流行しました。この赤酢を発明した人こそあの「ミツカン」の創始者だそうです。スゴイねミツカン!この赤酢を使った庶民向けの握り鮓のシャリが赤いのに対して、高価な米酢を使ったシャリが「銀シャリ」と呼ばれる所以なのではと僕は考えます。

冷蔵設備のない当時、鮓のネタにはすべて処理が施されていました。火を通したり、酢〆したり、塩で〆たり、醤油で漬けにしたりと。少しでも涼しい所に置こうと、桶に入れたネタを井戸の中、水ギリギリのところまで下げて置いたりなどの工夫もしていたそうです。

写真わかりにくいですが、当時の鮓はお稲荷さんくらい大きかったそうです。ちょっと小腹がすいた時に屋台の鮓を2~3個食べたら十分だったのでは。そもそも1貫の「貫」は目方の「貫」だそうで、だいたい40~50gで今のお鮓の2個分くらいの重さです。そしてこの握り鮓は花街のおねぇさん方の手土産にも喜ばれたそうですが、お化粧をしたおねぇさん方には少し握りが大きかったらしく1貫を切って2つにしていたそうです。その名残が回転寿司などにある1皿2個(1貫の重さ=2個)のルーツだそうです。

鮪の赤身は叩きにして醤油漬けに。当時の鮪は安価で下魚でした。「おめぇ鮪なんか喰ってんのかよっ」って感じだったそうです。それを上手に美味しくしたのがこの漬けの握り鮓。これにより鮪も市民権を得たそうです(まだまだ赤身に限りますが)

コハダは塩で〆てから酢〆に。当時は2日間ほど塩で〆ていたらしく、非常にしょっぱいものだったそうです。今回はそこまではしませんが、軽く薄塩をして1日おき、酢で〆てみました。鮓に醤油を塗って出すというかたちにしていないので、元々の味をしっかりとつけてみました。

 

f:id:sushibaiken:20180218180614j:image 

当時の江戸の鮓の絵です。下のほうに海苔巻きも見えますが、黄色の玉子巻が前面にあります。シャリに刻んだ干瓢と海苔を混ぜ、薄焼き玉子で巻いたものです。

今回はウチでいつも焼いている海老のすり身の入った厚焼玉子を薄く焼き、それで巻いてみました。お客さんのウケが非常に良かった一品です。子どもにも喜ばれそうな味です。

 

 

f:id:sushibaiken:20180116171849j:image

留椀 納豆汁 叩き納豆 小松菜 豆腐 芥子 江戸味噌仕立

江戸っ子一番人気の味噌汁がこの納豆汁だったそうです。叩いた納豆に江戸野菜でもある小松菜と豆腐を入れ、江戸味噌で味をつけ、風味に溶き芥子を少々。納豆はよく練ってから入れると香りと味がよく出て美味しいです。

今では造るところが少なくなった江戸味噌。味噌は本来「手前みそ」なんて言葉があるくらい普通に家で造るものでした。ウチの田舎でも大きな樽で毎年味噌を造っていました。ですが、仙台味噌など多くの味噌は発酵&熟成で食べられるまで1年以上の時間がかかるものが多く、当時の江戸の狭い長屋事情では1年もの間大きな樽を家に置いておくスペースがなかったのだそうです。そこで一般家庭に代わり味噌を造って売る味噌屋ができました。それでも江戸の庶民分の樽など1年以上置いておくにはかなりのスペースが必要です。そこで考えられたのが、少ない発酵時間で出来上がる味噌。そうすれば場所が少なくてもすぐに味噌ができるので、せっかちな江戸っ子にはありがたかったそうです。これが江戸味噌のはじまりだそうです。江戸味噌は通常の味噌よりもかなり多くの麹を入れ発酵させ、2週間ほどで食べられるようになります。発酵時間が短い分、賞味期限も短いですが当時はその短いサイクルが庶民の暮らしに合っていたのだと思います。江戸味噌の味はあっさりとした味で麹の甘みがほんのりとあるクセのない味噌です。

 

 

f:id:sushibaiken:20180116172138j:image

お香々 三ツ輪漬 大根 柚子 唐辛子

香の物ではなく、あえてお香々(おこうこ)と当時を想って書いてみました。

三ツ輪漬け(みつわづけ)という当時のお漬物です。大根、柚子、唐辛子の3つを輪切りにし、酒と醤油を煮切ったもので漬けたシンプルな漬物。食べるのは大根だけですが、柚子の酸味と香りがほどよく大根にしみて、唐辛子の辛味もいいアクセントになっています。酒のアテにもお茶請けにもよいこの漬物、個人的に気に入ってます。最近、店でこの漬物を刻んで細巻きにしてます。ちょっとした箸休めにも口直しにもなる細巻きです。

 

 

f:id:sushibaiken:20180116171906j:image

合計3回やらせていただいた今回の「東京都 江戸開城」の会。本当は東京23区で2件目の酒蔵だったのですが、会の最中にもう1件ある北区の丸真正宗さん(小山酒造)が今月いっぱいで日本酒の製造をやめられるというニュースが入りました。残念なお知らせです。23区では唯一の酒蔵になってしまった東京港醸造さん。新たな東京の味として頑張ってほしいです。

そして杜氏の寺澤さん、近いとはいえ造りの忙しい中の参加ありがとうございました。東京の酒ということで、参加された皆さんも興味深い話が聞けたと思います。

僕はといえば今回の江戸料理に関して、図書館などでいろいろ文献や本で調べて想像で作りましたが、非常に勉強になりました。シンプルながらも素材の組み合わせや調理法で奥深い味わいを出す江戸料理に日本料理の本質を垣間見れた気がします。

東京港醸造さんの会はまた秋くらいに開催したいと思っています。次回は「剣客商売」や「鬼平犯科帳」に出てくる江戸料理を再現した「池波正太郎の料理」なんかをやりたいですね~。

 

3月10日(土)の「日本全国食べ歩かない」第8歩目「群馬県 浅間山の会にまだ少し空きがあります。ご興味ある方は是非ご連絡ください。

 

  酒と鮓 梅軒

 

 

 

「日本全国食べ歩かない」第六歩 「東京都 江戸開城(東京港醸造)」其の壱

f:id:sushibaiken:20180218121621j:image

「日本全国食べ歩かない」の第6歩目の「東京都 江戸開城、おかげ様で募集も多く1月から3回にわたって行っていましたが、昨日最後の会が終わりました。なのでまとめてご報告を。

上が会のときの酒のラインナップ。江戸開城」の純吟雄町・純吟山田錦生・純吟美山錦・純吟パラカセイ・どぶろくです。3回の会で若干お酒のラインナップも違いましたが、そこはそれぞれに参加された方の楽しみということで。

元々どぶろく造りから始まった蔵なので、このどぶろく美味しいです。例えるなら酸味の少ない甘くないマッコリという感じでしょうか。スルスルと呑めます。

そして珍しいのが純吟パラカセイ。乳酸菌の一種のパラカセイ菌を使った酸味の強い酒です。ちょっと白ワイン的なテイストで、コクのある料理や揚物、酢の物なんかとの相性が良いです。

そしてよく聞かれると杜氏さんもおっしゃっていたのが、仕込み水の話。ここ東京港醸造さんでは仕込み水は「東京都水道局」の水、いわゆる水道水で仕込んでます。東京の水もずいぶんおいしくなったとのこと。たしかにお酒を呑んでみても違和感などまったくありません。水道の水でもこんな美味しい酒ができることに驚きです。

 

 

f:id:sushibaiken:20180116171512j:image

いつもの「食べ歩かない」ですとその地酒の土地の郷土料理を作るんですが、今回は東京ということで、郷土料理ではなく昔の「江戸料理」を再現してみました。図書館に行って江戸時代の本などを調べ、普段なかなか作ることがない料理も多く勉強になりました。

ちなみに今回はパンフレット代わりに江戸時代の魚の番付表をコピーしてきました。今とは随分魚の価値が違っていて、当時のお江戸事情なども察することができ面白いです。

 

 

f:id:sushibaiken:20180116171535j:image

会に来てくださったのは東京港醸造杜氏の寺澤さん。元々は大手酒造メーカーさんで酒造りをされていたそうです。お話を聞くとかなりアクティブな杜氏さんです(笑)

 

 

f:id:sushibaiken:20180116171547j:image

食前酒 生姜酒 江戸味噌

寒い時期に江戸っ子が呑んだこの生姜酒は、鍋で卸した生姜と江戸味噌を乾煎りし、そこに酒を注いで燗をつけたもの。味噌の風味があり、酒と肴をいっぺんに呑んでるような感じです。生姜とお燗の効果で体がすごい温まります。

これに使った江戸味噌は後半の留椀のお味噌汁の時にまた詳しく。

 

 

f:id:sushibaiken:20180116171604j:image

先付 鯛飯 大根卸 浅葱 針生姜 唐辛子

お茶漬け風のこの鯛飯。江戸時代ではダントツナンバー1の魚は真鯛だったそうです。おめでたい席や縁起のよい魚として重宝され、非常に高価だったそうです。

まず鯛を茹で、その茹で汁で米を炊きます。茹でた鯛の身はほぐして、炊きあがった米と混ぜます。そのうえに薬味をのせ鰹節のきいたしっかり味の出汁をはって出来上がり。当時の江戸は出汁は鰹節のみでとっていたそう。関西では昆布と鰹節ですね。

 

 

f:id:sushibaiken:20180116171622j:image

前菜 蛤臭和え 蛤 白葱 赤白味噌

臭和え(くさあえ)と読むこの料理は蛤の味噌和えなんですが、臭いという名の通り生の葱を当たり鉢でよく擦りおろしたものが入っていて、生の葱の強烈な香りが特徴です。赤と白味噌ブレンドに味噌7:葱3の割合で擦りおろし生葱が入ります。確かに臭いですが、この味噌が酒のアテに最高なんです。ちょっとなめるだけでスルリと酒が呑めてしまいます。この臭和えの葱味噌でおでんを食べても美味しいです(これは岩手の「つつけ」という料理になります)

 

 

f:id:sushibaiken:20180116171646j:image

吸物 葱鮪汁 鮪 白葱 芹

ねぎま鍋の汁物バージョン。当時、鮪のトロの部分は畑の肥やしにするほど、江戸っ子は脂っこくて嫌っていました。当時の番付表でも鮪は「下」です。それをなんとか美味しく食べれないかと庶民が考えたのがねぎま鍋。本来のねぎま鍋はすき焼きの地ほどの濃さの出汁で食べていたそうですが、今回は汁物にしたのでそこまでは濃くしていません。ですが江戸のテイストを味わってもらうために味付けは濃口醤油のみ。醤油のきいた出汁とトロの脂の香りとコクがいい感じです。芹の青みがかった香りもいいアクセントになっています。

 

其の弐に続く・・・

 

  酒と鮓 梅軒

 

 

参加者募集!「日本全国食べ歩かない」第八歩目「群馬県 浅間山」

f:id:sushibaiken:20180204110905p:image

「日本全国食べ歩かない」の第八歩目の開催が決まりました。

群馬県 浅間山です。

浅間山を醸す浅間酒造は草津温泉のほど近くに位置し、標高も高く冬場はかなり寒い土地です。草津では観光センターや「ホテル櫻井」などの旅館業もやられていて、かなりの地元の名士です。僕も「ホテル櫻井」に泊まらせてもらったことがありますが、料理も美味しくホテルも大きく綺麗で、温泉も最高でした。ちなみにホテルの食事中にはばっちり浅間山が呑めます。

お酒は食事に合うようにとすっきりとした味わいの中に米の旨味の余韻が残る…そんなお酒を造っています。今回は造りのまだまだ忙しい中、櫻井武社長みずから来店くださいます。

さて群馬県の郷土料理は海なし県なので、やはり粉ものや根菜やきのこなどの里のものが中心となりますが、群馬はすき焼き自給率日本一を誇る県でもあるので、贅沢に上州牛と下仁田葱と蒟蒻、春菊などのすき焼きでもやろうかと思っています。最高級ニジマスと呼ばれる「ギンヒカリ」やイワナも有名なので、このあたりも献立に組み込もうかと…。

カウンターのみの小さな会なので蔵元さんとの話も近く、毎回いろんな質問や話ができて皆さん楽しんでもらえているようです。ご興味のある方は是非お気軽にお問合せください。

 

「日本全国食べ歩かない」第八歩「群馬県 浅間山

3/10(土)18:00~ 浅間酒造 櫻井武社長をお招きして

内容:「浅間山」呑み放題+群馬県の郷土料理フルコース

会費:1万円(税込/ご予約時に現金または振込にてお支払いください)

会場:酒と鮓 梅軒(武蔵小山駅徒歩5分)

ご予約お待ちしております

 

  酒と鮓 梅軒

 

 

 

「日本全国食べ歩かない」第7歩 「富山県 羽根屋」その弐

f:id:sushibaiken:20180203223147j:image

「日本全国食べ歩かない」の第7歩「富山県 羽根屋」さんの会の続きです。

揚物 白海老唐揚 レモン

「海の宝石」とも呼ばれる白海老は富山湾の名物のひとつでもあります。相模湾駿河湾にも生息していますが、漁ができるのは富山湾だけです。これは富山湾の海が海岸から急に深くなっていることや海底の起伏などの関係だそうです。この白海老をはじめ富山湾には日本海で獲れる魚の半数以上が生息している本当に海の幸が豊かな恵まれた海域です。

白海老はカリッと揚げてシンプルに塩で。かき揚げなんかも美味しいですね。刺身で食べてもねっとりとした食感と甘みがあり、透明感のある白い色が本当に綺麗な海老です。

 

 

f:id:sushibaiken:20180203223204j:image

煮物その壱 あいまぜ 大根 蕪 菘 蘿蔔 七味

あいまぜは富山の家庭料理のひとつで、古漬けになってしまった大根や蕪、大根の葉などの漬物を塩抜きし、酒粕と味噌で炊いた和え物のような煮物です。

酒粕と味噌の風味と漬物の食感が少し残り素朴な味わいです。各家庭でいろんな味があるそうなので、富山のおふくろの味的存在なんだと思います。

 

 

f:id:sushibaiken:20180203223155j:image

煮物その弐 鰤大根

個人的にぶり大根は大根が美味しいというか、大根を食べる料理だと思っています。ぶりは出汁ガラになってしまいパサパサになってしまいますからね。なので、今回はたっぷりのぶりのアラから出汁をとり、それで大根を柔らかく味がしみ込むまでじっくりと炊きました。逆にぶりが無いほうのが、ぶりの風味を余計に感じられる気がします。

 

 

f:id:sushibaiken:20180203223314j:image

飯物 鱒鮓

こちらも駅弁などで有名な鱒鮓です。元々は殿様に献上するのにつくった鮎鮓から派生してできたものだそうです。新鮮な鱒を塩をした後、酢で〆てシャリと一緒に押します。今回は贅沢に鱒は二段にして入っています。

 

 

f:id:sushibaiken:20180203223324j:image

留椀 勢子蟹味噌汁 浅葱

ちょっと季節が終わりかけでしたが、セイコガ二(香箱蟹)のシンプルなお味噌汁です。豪快に半割にしたセイコガ二から出る蟹味噌と内子で濃厚な出汁になってます。

香物 紅白蕪漬

富山では赤カブの漬物も有名です。今回はおめでたく紅白の漬物にしました。

 

 

f:id:sushibaiken:20180203223338j:image

おまけ 細工かまぼこ

富山は結婚式などのおめでたい席ではこのような鯛などをかたどったかまぼこを出し、切り分けてみんなに幸せを振る舞うという習わしがあります。折角なので今回現物を用意しました。小ぶりですが、かわいい鯛のかまぼこです。

 

 

f:id:sushibaiken:20180203223353j:image

 今回お越しいただいた羽根屋の羽根さんです。

1年を通じて酒造りをされている羽根屋さんですが、それでもこの時期は品評会用の大吟醸の仕込みなどがありお忙しいはずですが、わざわざ来てくださいました。

数少ない四季醸造蔵(1年中お酒を造る蔵)のお話や、富山のお話、酒蔵に嫁いだ話など興味深いお話の数々ありがとうございました。

 

豊富な海の幸を有する富山湾に、アルプスの雪解け水で仕込む羽根屋。北陸新幹線も通おりアクセスもよくなったので、是非富山に遊びに行ってみてはいかがですか。金沢よりも安くて美味しい海の幸がありますよ(笑)

 

  酒と鮓 梅軒

 

 

 

 

 

「日本全国食べ歩かない」第7歩 「富山県 羽根屋」その壱

f:id:sushibaiken:20180203223019j:image

先日の第7歩目の「日本全国食べ歩かない」は「富山県 羽根屋」さんでした。

北陸新幹線も通り活気づく富山から羽根屋の富美菊(ふみきく)酒造の羽根さんに来ていただき、富山満喫の会のスタートです。

毎度もらってくる観光パンフレットが今回は数枚しかもらえず(富山のアンテナショップが数枚しかくれませんでした)皆さんに行き渡らずすいませんでした。

 

 

f:id:sushibaiken:20180203223028j:image

今回の羽根屋のラインナップはコレ。

右から純米大吟醸翼・純吟プリズム・純吟煌火・純米しぼりたての4種。

どれも羽根屋らしい透明感のあるお酒です。生酒ですが、生特有の重さはなくスッキリと呑めます。

 

 

f:id:sushibaiken:20180203223043j:image

先付 鰤のあんじゃなます 分葱

この時期の富山といえば氷見の寒鰤ですね。脂ののった鰤に生姜のきいた酢味噌で和えた料理です。「あんじゃ」とは「兄者」のなまったものだと言われています。

 

 

f:id:sushibaiken:20180203223052j:image

前菜 富山湾の炙り三種 げんげ 甘海老 蛍烏賊

富山湾で獲れた魚介の干物の炙りです。干した甘海老はそのままでも美味しいですが、サッと炙るとまた海老の香ばしい香りがよくでます。

蛍烏賊富山湾の春の風物詩ですが干物は1年中出回っています。肝も入ったままなので、炙ると肝が溶けてこれまた酒のアテに最高な逸品です。目がついているので、それだけ外してから炙ると口に残らず食べやすいです。

げんげは体長20㎝ほどのヌルヌルとした平べったく細長い深海魚です。ちょっとグロテスクな感じですが、クセのない淡白な白身の魚で汁物や干物、天ぷらなどにして食べます。天ぷらにするとフワフワの食感が楽しめ、汁物にするとゼラチン質のプルプルした食感と舌の上でとろけるような食感が楽しめます。干物にすると味がグッと濃くなります。げんげの語源は元々は蟹漁の網などに入ってくる商品にもならん邪魔な魚という扱いだったそうで「下の下」が訛って「げんげ」になったのだとか。鮮度が落ちやすい魚なので昔は港町近辺でしか食べませんでしたが、冷蔵流通が良くなり全国的にも知られるようになりました。今では中々お目にかかれない幻の魚という意味で「幻魚」と書くそうです。

 

 

f:id:sushibaiken:20180203223104j:image

吸物 かぶす汁 笠子 渡蟹 目光 金目鯛 のど黒 キンキ 真鯛 浅葱

お湯に新鮮な魚をぶち込んで味噌で味付けしただけの、いたってシンプルなこの料理。元々は氷見の漁師のまかないだったもので、その日に獲れた新鮮だけど売り物にはならない小魚や蟹などで作ったものです。鮮度がよい魚介を大量に入れることで、臭みなどなく出汁も使わなくても十分な味と旨味がでます。今回は売り物にならない魚は手に入らないので(笑)カサゴや目光などの小魚と渡蟹、そして金目鯛などカマを大量に入れて作りました。いろんな魚からでる旨味出汁は濃厚で味に深みがあって旨いです。

「かぶす」とは方言で「分け前」という意味だそうです。まさに海の分け前って感じの料理ですね。

 

 

f:id:sushibaiken:20180203223121j:image

割鮮 氷見の寒鰤 貝割大根 辛味大根 芥子

もちろん造りは氷見の寒鰤!鰤は10㎏を超えると一気に脂がのってきます。今回のももちろん10㎏超えです。半分はそのまま造りで食べていただき、半分は出汁をかけて鰤しゃぶ風にと2度楽しめるようにしてみました。薬味は僕の個人的な好みで、辛味大根と芥子。脂の多い魚には芥子や辛味大根がよく合います。

 

その弐へ続く…

 

  酒と鮓 梅軒

 

 

「日本全国食べ歩かない」第六歩 「東京都 東京港醸造」の一部目

f:id:sushibaiken:20180118221943j:image

先日、梅軒の月一恒例イベント「日本全国食べ歩かない」第6歩の「東京港醸造さんの会の第1部がありました。今回の第6歩は計3回開催するので、詳しい献立などはすべて終わってからUPしたいと思います。これから参加くださる方のお楽しみをとっておかないとなんで。

なので、さらっと会の様子だけ。

杜氏の寺澤さんが来てくれました。元々、某大手の蔵元さんにいた方なので東京の新しい蔵とはいえ、酒造りはしっかりとしています。

タブレットで写真や動画をおりまぜ、蔵の歴史や酒造りについてお話いただきました。

 

 

f:id:sushibaiken:20180118221954j:image

「西郷どん」絡みの知られざる実話なども、蔵の歴史と共に語ってくれました。

いろんな処で聞きかじったり、図書館で調べたりした江戸料理についてもなかなか面白い話ができたかなと思います。

次回の「東京港醸造」さんの開催は1/27と2/17です。おかげ様で両日ともに満席になりました。

ご予約頂いたお客様、お待ちしております。

 

  酒と鮓 梅軒

 

 

 

 

 

 

2018年恵方巻ご予約承ります!

f:id:sushibaiken:20170120173524j:imagef:id:sushibaiken:20170203121732j:image

今年もこの季節になりました。

恵方巻のご予約承ります。

今年の恵方は「南南東やや南」だそうです。

写真は去年のものです。参考までに。

 

恵方巻

2月3日(土)店頭にて受渡し

1本1,200円(税込) 直径5㎝ 長さ11㎝

まぐろ・ひらめ・海老・穴子・こはだ・厚焼玉子・干瓢などが入ってます

受渡しのお時間、アレルギーやお嫌いな食材等があればご予約時にお伝えください

ご予約 03-5708-5542

 

  酒と鮓 梅軒