酒と鮓 梅軒(バイケン)

武蔵小山の鮓(すし)割烹と日本酒の店です【住所】目黒区目黒本町5-16-3☎03-5708-5542 水曜定休

北海道 ベルのたれ

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道産子の愛してやまないジンギスカン用のたれ「ベルのたれ」

ジンギスカンはマトンやラムといった羊の肉を山なりになった鉄鍋(平鍋もありますが)で焼いて食べる北海道の料理です。ま、一時期東京でもジンギスカンブームで中目黒あたりにすごい勢いで店ができたおかげで広く一般的にも知られ、食べたことがある人も多いと思います。

最近はブームも落ち着いたみたいですが…。

僕のウチは北海道に親戚がいるので子供の頃から家では普通に鍋をやるくらいの感じでジンギスカンをよく食べてました。ちゃんとジンギスカン鍋も持ってましたし、当時関東では手に入りづらかったラム肉も北海道の親戚から送ってもらってました。

ジンギスカンは「生肉焼きタレ漬け」と「漬け込み肉焼き」とありますが、圧倒的に多いのは「生肉焼きタレ漬け」でしょう(ウチでは漬け込み派でしたが)

大阪の家庭のたこ焼きと同じレベルで、北海道では家やBBQでやることの多いジンギスカンですが、その時に使われるタレで絶大な支持があるのがこの「ベルのたれ」

他にもジンギスカン用の「ソラチのたれ」とかもあるんですが、ダントツ「ベル」人気です。

このタレ良くできていて、玉ねぎの甘みとスパイシーな酸味があってすごい美味しいのです。僕の家では炒め物なんかでも良く使います。スパイシーさがビールにもってこいなのです。

店でお出しすることは多分ない(笑)と思いますが、僕はこれでジンギスカンを食べるときには、このタレをベースにさらにすりおろしのリンゴやセロリ、生姜、にんにくなんかを入れて味に深みを出して使います。

最近ではたまに都内のスーパーなんかでも見かけるので、1本家にあると普段の炒め物がまた一味違った感じになるので重宝しますよ。(ステマじゃございません)

ちなみに僕はジンギスカンの付け合わせの野菜はもやしだけでイイ派です。

 

   酒と鮓 梅軒  ☎03-5708-5542

 

 

 

 

愛媛県宇和島 萬年味噌

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過去に全国の蔵元巡りをして行ったことのない県がなくなった僕が、そこで食べたり出会った、その土地特有の料理や食材などを少しばかり紹介しようと思います。そうです県〇ショー的なヤツです(笑)地元の方、もし情報が間違っていたらごめんなさい。

 

今回は愛媛県宇和島伊豫醸造さんの「萬年味噌」

四国産のはだか麦だけを100%使い、麹と塩だけで丁寧に造られた麦味噌です。

なかなか麦100%の味噌って見ないですもんね。

麦味噌というと「もろみ味噌」や「金山寺味噌」が有名ですが、これらは「なめ味噌」(そのまま食べる用)になりますが、この萬年味噌は調味料としての麦味噌です。

麦麹の甘みのあるやわらかな味の味噌で、味噌汁にしてもほっこりした味が印象的です。

昔はウチのおふくろの実家(秋田)でも、自分の家で使う味噌(豆米味噌)は毎年仕込んでました。こんなに丁寧に造る訳じゃないですが、それでも塩分調整や熟成調整が自分でできるので中々美味しい味噌でした。それが「手前みそ」の言葉の発祥らしいです。今はみんな味噌は買うものと思ってるでしょうな~。

こういう昔ながらの製法を守り、丁寧に仕込んだものは、もっともっと世に出て欲しいですな~。

ウチの店では今、同じく愛媛産の真鯛の握り鮓にこの味噌をチョコンと乗せてお出ししてます。ふんわりと麦の甘い香りと鯛の旨味が良く合って美味しいですよ。

 

   酒と鮓 梅軒  ☎03-5708-5542

 

 

山形 十四代

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もはや超がつくほど有名になり、いまだに入手困難な酒の山形「十四代

この十四代を有名にしたのが、十五代目の高木顕統(あきつな)杜氏

顕統さん(普段はアキちゃんと呼んでますが)とは、僕が日本酒業界に入った頃からのお付き合いで、ちょうど十四代が世に出るぞって年だったと思います。なのでかれこれ25年くらいのお付き合いでしょうか。

当時はまだ地酒といえば新潟系の淡麗辛口が主流のころに、顕統さんは旨口の酒を造り、一気に日本酒ブームの火付け役になりました。

お米違いのタイプ別酒などにも早くから取り組み、仕込み水や添加用の醸造アルコール、はたまたラベルに至るまで、1本の酒を造ることに対しての情熱とこだわりが半端ないです。

これだけ人気の蔵になればちょっと天狗になりそうなものですが、いやいや顕統さんめちゃめちゃ人あたりの良い優しい方なのです。蔵人さんたちへの教育もすごくて、僕みたいな呑み屋のオヤジが遊びに行っても皆さんご丁寧な挨拶を作業を止めてまでして頂き、感謝感動でした。

磯自慢さんにも共通することですが、やはり美味しい酒を造る蔵はいくら有名になろうと天狗にならず、蔵の掃除が行き届いていて、蔵人さんの教育もしっかりしている。この3つができているからこそ、美味しいお酒につながるのだと思います。業種は違えど、同じ口に入るものを造る者として勉強になります。

今後の日本酒業界のリーダーとして、若い世代を引っ張っていってくれる頼もしい蔵です。

 

    酒と鮓 梅軒  ☎03-5708-5542

 

 

 

 

静岡 磯自慢

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酒好きの中ではもはや有名な静岡の銘酒「磯自慢」

かなり昔から吟醸造りなどにこだわり、今でこそ当たり前になった米造りからの酒造りや、兵庫特A地区のお米の使用や、日本酒のビンテージ使用など現在の地酒ブームの地盤をつくった蔵でもあります。

「磯自慢」の蔵は焼津の海の近くにあり、近くには大井川も流れ、美味しい水に恵まれたところで酒を造っています。

蔵の歴史は古く、江戸時代からになるそうですが、歴史が古いからって設備も古い訳じゃありません。タンクや酒のしぼり機などはオールステンレスで衛生面にも気を付けていて、蔵の中はとにかく綺麗です。掃除をかなりしっかりやられてるので、古さなどみじんも感じません。こういう当たり前のことをキッチリとやるからこそ、あの美味しい磯自慢ができるのだと感じます。

酒質はとにかく美味い!やさしい香りがあって旨味もあって上品でいて料理との相性もいいしバランスもイイ!欠点の見当たらないスゴイ酒です。有名になったからといって妥協しない寺岡さん(磯自慢社長)の心意気が垣間見える酒です。

まだ呑んだことのない方は是非呑んでみてください。ワンランク上の日本酒を感じることができますよ。

 

 

   酒と鮓 梅軒  ☎03-5708-5542

 

 

 

 

 

福井 早瀬浦・桝々福々

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今日は福井県美浜町の三宅彦衛門酒造で造る「桝々福々」(ますますふくふく)

代表銘柄は「早瀬浦」今は12代目の三宅くんが造っています。

美浜町原発でも有名ですが、ここ早瀬浦のあるところは三方五湖という5つの湖と若狭湾に囲まれた自然豊かな漁師町で五木ひろしの出身地だそうです。

何度か蔵にも遊びに行きましたが、ホントに綺麗でのどかな町です。

杜氏の三宅くんとは長い付き合いで、三宅くんが蔵に戻って初めて東京で「福井の酒の会」をやった時に逢い、酒を呑んでみて「この酒面白い!」と思い、すぐに仕入れのお願いをしたのが、かれこれ20年くらい前だったと思います。お互いおっさんになりました(笑)

酒質は漁師町の酒らしく、どっしりとしたキレのある香りおだやかな酒で、冷でも燗でもいける酒です。

この「桝々福々」は生原酒なので、燗よりは冷のが美味しいと思います。ラベルに使われている古いデザインは「引き札」といい、昔の商人さんやお店が広告のために作ったチラシのようなものだそうで、これも実際に三宅くんの蔵で使っていた引き札のデザインだそうです。

三宅くんは良くも悪くも頑固者(笑)なので、今ブームの少し甘い酒とは違う路線ですが、いつ呑んでも早瀬浦らしい味わいの酒を造ってくれます。

キリリとキレのある呑みごたえのある酒がお好きな方は要チェックの酒ですよ。

 

 

     酒と鮓 梅軒 ☎03-5708-5542

 

 

 

 

 

 

恵方巻のご予約承ります

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2月3日(金)節分ですね。

節分とは季節の始まりの日(立春立夏立秋立冬)の前日のことをあらわし、そこで季節が変わることを意味するそうです。本来、年に4回ありますが2月3日の節分だけ今ではメジャーになりました。春を迎える日ということで4回ある節分の中でも一番大事な日とされてきたのだと思います。

節分の行事といえば豆まきですが、ここ数年は恵方巻も全国に浸透してきました。

もともと恵方巻は関西(大阪)の文化なので関東ではあまりなじみがなかったと思います。節分の日にその年の恵方(良いとされる方角)に向かって太巻き寿司を無言で、願い事を思いながら一気に丸かじりするのが習わしだそうです。おせち料理冬至のかぼちゃなどと同じ縁起をかつぐ食べ物なんですね。

当店でも恵方巻をお作りいたします。1本1,080円(税込)です。サイズは直径5㎝、長さ11㎝です。

七福神にちなみ7種の具材の入った恵方巻です。わさびやガリなどは入ってませんのでお子様でも召し上がれます。

まぐろ・真鯛・甘海老・煮穴子・海老入り厚焼き玉子・あじ・かんぴょう…などです。お嫌いな食材などあれば変更いたします。

お渡し日やご希望のお時間などお伝えください。

2月3日当日までご予約は受け付けますが、数に限りがありますので、お早目のご注文お待ちしております。

 

  恵方巻ご注文 ☎03-5708-5542

   酒と鮓 梅軒

 

 

 

 

 

長崎 横山五十

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お酒の紹介です。

長崎県壱岐島で造る「横山五十」

本来この蔵は麦焼酎がメインで造っています。「ちんぐ」という麦焼酎で梅軒でも扱わせて頂いてます。

この「横山五十」は日本酒です。杜氏の横山太三さん(僕と同じ歳)が旨いと思う精米歩合が50%だったのに由来する名前だそうで、爽やかな香りとやわらかな甘みのある味わいが特徴のお酒です。

昔、横山さんのおじいさんの代までは壱岐で日本酒を造っていたそうですが、今は日本酒を造る設備が無いので、横山さんの友人の蔵で造っています。

 

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 先日、その横山杜氏がお店にいらしてくれました。「あと数年のうちに壱岐島に日本酒蔵を造り、壱岐で酒を造る!」と熱く語ってくれました!

横山さんの甥っ子の龍太郎くんも今、農大の醸造学科でお酒の勉強中で、跡取りもいて今後ますます期待のもてる蔵元になっていくと思います。

これからの注目蔵「横山五十」と「ちんぐ」今なら両方吞めますよ。

 

ちなみに大きな声では言えませんが、横山さんの宴会芸は秀逸です(笑)

 

  酒と鮓 梅軒 ☎03-5708-5542