アズキハタ(小豆羽太)
アズキハタ(小豆羽太)という魚です。高級魚のひとつです。
よく似た魚でキジハタというのがいます。関西ではアコウと呼ばれる魚ですが、そちらはさらに超高級魚になります。
アズキハタは刺身でも煮ても焼いても良しで、カマや頭も美味しい魚です。今回のアズキハタは京都舞鶴産です。
↑キレイな白身の魚です。
僕が10年ほどいた沖縄でも、アズキハタはよく獲れました。向こうではハタのことは「ミーバイ」と呼んで高級魚の部類に入りますが、全然味が違いますね。
沖縄の海は前にもお話した内海ではなく、海に流れ込む大きな河川もないし、寒流と暖流がぶつかる場所でもないため海が肥沃ではありません。しかも気温も高いので、総じて魚の身が柔らかいというか、メチョっとしてるというか…脂もないし…磯臭いし…、漁師の魚の〆方も下手だし…あまり刺身には向かないですね。揚げたりする中華とかには向くのでしょうが、和食では使いづらいです。環境が違えば同じ魚でも全く違う味になるということを勉強しました。
今回のアズキハタは小ぶりですが、活け〆物(泳いでいるのを河岸で〆てもらう)なので身もしっかりしてて美味しいですよ。
酒と鮓 梅軒