高知 酔鯨新蔵【土佐蔵】見学
先日、高知の酔鯨さんの新蔵のお披露目会があり、お呼ばれいただいたので梅軒をお休みさせていただいて、お邪魔させてもらいました。
高知は5~6年ぶりでしょうか。相変わらず南国ムードのある温かい土地です。
元々ある酔鯨さんの蔵は高知市内にありますが、この新しい蔵は市内から車で30分くらいの山の中にあります。5000坪の広い敷地に立派な蔵ができあがっていました。
ざっと見学させてもらった蔵の中をご紹介。
精米器(新中野式)。酒米の多くは精米された状態で納品されることが多いですが、酔鯨さんは自社精米をやろうということで精米機を導入されました。この場所も冷蔵設備が整っているので約12℃(だったかな)に室温を保っているそうです。
原料の米はこの貯蔵室で管理されます。ここも室温12℃、湿度65%に保っているそうです。
洗米室。洗米された米を限定給水させ、水を切る工程までがここで行われます。
洗米機。少量を丁寧に洗えるサイズの洗米機です。
甑(こしき)。これで米を蒸気で蒸し上げます。
蒸しあがった米はこちらの放冷機で適温まで冷やされます。
麹室。壁をあえてパネルで作ることで、杉などの木材からの移り香などの影響をうけないようにしてあります。
出麹室。ここで先ほどの麹室で出来上がった麹の水分を飛ばしたり、温度を下げたりします(枯らし)。
酒母室。
仕込み室。フラットな床に20本のサーマルタンクの上部だけが並んでいます。
タンクを覗くと、すでに新酒が造られていました。
先ほどの仕込み室の下。約3トンのサーマルタンクは管理のしやすい小ぶりなサイズ。
この新しい土佐蔵ではすべて吟醸クラスの高品質酒のみを醸す蔵とのこと。
上槽室。搾りは「薮田式」で行われます。先ほどのタンク室のすぐ横にあるので、作業動線がいいですね。
来客用のギャラリー。かなりおしゃれなギャラリーで、酔鯨の試飲やイベント、グッズ販売なども今後あるそうです。
まったくのゼロから造られた新しい酒蔵は、作業動線のよく考えられたものでした。しかもすべての部屋が空調で温度管理されていて、品温管理もバッチリ。
こりゃ~これからの酔鯨にさらなる期待をしてしまいます。
この見学のあと、夜はお披露目パーティーが行われました。
そちらはまた次にでも。
酒と鮓 梅軒