酒と鮓 梅軒(バイケン)

武蔵小山の鮓(すし)割烹と日本酒の店です【住所】目黒区目黒本町5-16-3☎03-5708-5542 水曜定休

宮崎 百年の孤独

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 言わずと知れた宮崎が誇る黒木本店麦焼酎百年の孤独です。

アルコール度数の高い麦焼酎をオーク樽で寝かせた焼酎で、ウイスキーのような樽の香りと甘みがあるのが特徴的。生産量も少ないのでネットなどではプレミアがついてますね。「百年の孤独」という名前はガルシア・マルケスの同名の小説からだそうです。

 

僕も何度か蔵に行きましたが、とてもきれいで清潔な蔵で、むしろ美術館のようなたたずまいです。今は二枚目の息子さんたちが頑張って造っています。

百年の孤独の他にも「中々」「きろく(黒木を逆さまにしたとのこと)「山せみ」など美味しい焼酎をたくさん造っています。

 

この黒木本店のある宮崎県高鍋町はいまや餃子の町として有名になりつつあります。

町民数に対しての餃子専門店の数が日本一だそうで、餃子に欠かせないキャベツ・ニラ・豚肉の産地でもあります。

ちなみに今年、高鍋町の町長にこの黒木本店の社長さん(黒木敏之氏)が当選しました。あらためておめでとうございます!

 

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第6回沖縄の酒の会改め「ウチナ~の酒パー」

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先日から話に出ている「沖縄酒の会」ですが、今年から装い新たに「ウチナ~の酒パー」として開催します。

 

僕が沖縄で割烹料理屋をやっていた頃から始めた会で、今年で第6回目となります。毎年全国から友達の蔵をはじめいろんな蔵元さんに沖縄に来て頂き、日本酒・焼酎を広めようという会です。もちろん地元沖縄からも泡盛蔵も参加します。

 

この会をはじめた頃は沖縄で美味しい日本酒を呑める店なんて、ホントごくわずかしかありませんでしたが、ここ数年で日本酒専門店なども出来始め、沖縄にも日本酒ブームがやってきました!何事も続けるもんですな~。

今年は過去最多の約40蔵が集まり、県内では最大の酒の会になります。

沖縄らしいゆる~い会で蔵元さんたちにも楽しんでいただけていると思います。

今年は海の見えるテラスでの開催を予定してます。海風にあたりながら、公園で美味しい酒が呑めちゃいます。

前売りなどはありませんので、どなたでも受付で会費を支払っていただければ参加できますので、是非6月25日(日)は「酒パー」に遊びに来てください。

 

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奈良 みむろ杉

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創業350年の歴史をもつ奈良県三輪の「みむろ杉」

三輪といえば「三輪そうめん」などが有名ですが、酒業界ではいろんな意味で大事な土地なのです。

まず三輪は日本酒発祥の地でもあり、日本最古の神社で酒の神様として信仰のある大神神社(おおみわじんじゃ)があり、そこで毎年11月14日には大神神社に全国中から蔵元・杜氏が集まりその年の酒造りの無事と良い出来になるようにと祈る「醸造祈願祭(酒まつり)」などが催されています。

さらには日本書紀にも書かれている日本最初の杜氏が祀られている活日神社(いくひじんじゃ)があるものこの三輪です。

 

そんな伝統ありまくる土地でこの「みむろ杉」を醸すのが十四代目の当主今西くん

今では三輪で1件だけになってしまった貴重な酒蔵さんです。

今西くんたちは奈良の酒造好適米(酒造りに適した米)である「露葉風(つゆはかぜ)」を使った酒造りにも力を入れ、骨太な酒を造っています。

今回ご紹介の酒は「純吟 山田錦」露葉風に比べ、綺麗で丸みのある味わいに仕上がっています。

今後も伝統を引き継ぎつつ、若いスタッフとともに頑張ってほしい蔵のひとつです。

今西くんも今年の沖縄の酒の会に参加してくれますよ。

 

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高知 安芸虎

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高知県高知市の東、安芸市にある「安芸虎」

年間300石(1升瓶100本が1石)ほどの小さな蔵元さんです。

この純米吟醸は岡山の米「朝日米」を使っています。

「朝日」はもともと食用米でしたが、ここ数年酒造りにも使われはじめた米で、酒にするとスッキリとした軽やかな味が特徴です。

 

ちなみにこの蔵の杜氏尾木ちゃんとは古い付き合いで、15年ほど前に某酒屋の社長さんと僕と3人で東京からレンタカーを借りて約1ヶ月間、全国蔵巡りをした仲です。

あの旅は楽しかったし、ものすごく日本酒の勉強になりました。その日の気分で行先を決め、泊まるところも予約せず、成り行きまかせの旅でしたが(笑)

旅の移動はレンタカーでしたので、一番移動した日は前日の夜中に鹿児島からフェリーで出て、翌朝大阪に着き、昼には石川県に、夜には姫路で呑んでいたり。

山形では猛吹雪にあったり、途中でレンタカーを交換することになったりとドタバタとした旅でした。もう、あんな旅は経験できないだろうな~。

 

今年の沖縄の酒の会には、尾木ちゃんが初参加してくれます。

楽しみにしてますよ。

 

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奈良 梅乃宿

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昨日、奈良の梅乃宿吉田社長がご来店くださいました。

梅乃宿さんはもちろん日本酒を造ってますが、リキュールが有名になりましたね。

「あらごし」シリーズがそうです。僕は個人的に「あらごしみかん」が大好きです。

あのつぶつぶ感と完熟みかんの味わいでついついガブ呑みしてしまいます。

数少ない女性社長の蔵元ですが、昨日は熱く今後の酒業界について語ってくれました。

女性ならではの目線での酒業界の話は僕が気づかないことがたくさんあり、ものすごく勉強になりました。

ついでに子育て話にも花が咲きましたが(笑)

吉田社長お忙しい中ありがとうございました。

次は今年の沖縄の酒の会でよろしくお願いします。

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沖縄 久米仙 樽熟成泡盛原酒

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沖縄、那覇「久米仙」から今年発売を始めた「G.E.M」という樽熟成の蒸留酒です。

酒税法上、ここまで色がついていると泡盛として販売してはいけないので、リキュール扱いでの表記ですが、基本的には泡盛をアメリカのバーボン樽に入れて熟成させ、そこに20年以上寝かした古酒をブレンドしたものだそうです。

ここの蔵のブレンダーの中村くんが友達で、サンプルを送ってくれました。

正直、僕は泡盛があまり好きではないのですが、これは旨いです。中村くんにはいつもダメ出しばかりなので、たまには褒めないと(笑)

バーボンのオーク樽からくるチョコレートやバニラの香りがフワッと香り、味わいも柔らかでイイですね。個人的にはストレートかロックがオススメです。

店での仕入れはまだできてませんが、今ならまだサンプルあるのでお試しで呑めますよ。

毎年、僕が主催でやっている「沖縄の酒の会」にも今回からこの酒を持って出店してもらいます。会の詳細はまた追って記事にしますが、今年は6/25(日)の開催です。

 

余談…僕個人の思いですが、沖縄の泡盛は酒税の特区になっているので、焼酎などに比べて安く販売できるんです。ただ、それにかまけて美味しい泡盛を造る蔵が少ないのも事実です。「蒸留するんだから大丈夫」とかなり汚い蔵が多いのが今の泡盛の現状です。

早いとこ酒税の特区がなくなれば、必然的に値段を上げることになるので、そうなればもう少し泡盛の蔵も淘汰されると思います。そうなってから美味しいのを造らなきゃってなっても遅いので、今のうちから頑張ってほしいものです。

ま、逆を言えば値段が上がれば淘汰されて、もう少し美味しい泡盛が呑めるのかもしれませんが…。

 

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卯月のコース

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今月のコースの内容です。

 

先付 蛍烏賊(滑川)と九条葱(京都)酢味噌がけ

造り 活け蛸(北海道)湯引き 若布

前菜 春野菜の茶碗蒸し すんだがけ

焼物 鰯(千葉)の丸干し

強肴 栄螺(千葉)の壺焼き 肝出汁

アテ 鰹赤紫蘇煮 氷魚佃煮 水雲酢

つまみ 海老入り厚焼玉子 / つまみの穴胡

握り 真鯛(愛媛)/ のど黒(長崎)

   きんき(北海道)/ 春子(鹿児島)/ 石鯛(千葉)

   車海老(沖縄)/ 牡丹海老(北海道)/ 小肌(熊本)

   生鳥貝江戸前)/ 青柳(三重)/ 鯵(淡路)

留椀 赤出汁 うるい 行者大蒜 青海苔

香の物 糠漬け

お香煎 桜花

 

・・・海の状況で変わりますが、こんな感じでやってます。

だいぶあったかくなってきて、春らしい食材が増えてきました。

ちなみに2階個室ご利用の方は、上の写真のようなかたちで握りはお持ちしてます。

よろしくお願いいたします。

 

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