酒と鮓 梅軒(バイケン)

武蔵小山の鮓(すし)割烹と日本酒の店です【住所】目黒区目黒本町5-16-3☎03-5708-5542 水曜定休

滋賀 松の司

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僕の好きな酒蔵ベスト5のうちのひとつ滋賀県竜王町「松の司」です。

今、酒造りに一番良いとされる山田錦、特に特A地区のもの(兵庫県東条町など)は全国の蔵元さんに人気です。一方で地元の農家さんと一緒になって地元を盛り上げようとしている蔵もここ数年で多数見られるようになりました。

松の司の松瀬酒造さんはそのどちらもを先駆けて始めた蔵のひとつです。

この酒「松の司 産土」はそんな蔵の思いが感じられるお酒です。

産土(うぶすなと読みます)とは「その人が産まれた土地」という意味だそうで、産土神なども八百万の神道のひとつだと思われます。

タイプはこれ普通酒なんです。「なんで今更普通酒なんか?」と思われる方もいるとは思いますが、これには訳がありまして…。

日本酒を造るときにお米を削って造るのですが、その時に割れた米などははじいて使用します。そのはじかれた米(等外米)などを使って造ったのがこの酒なんです。はじかれた米はいくら磨いても何%磨かれたかは正確には計算できないので、造りとしてはアルコール無添加の純米なのですが、表記上は「普通酒」になってしまうのです。

農家さんが大切に育てたものを大事に使おうという松瀬さんの心意気を感じるお酒です。利権ばかりにとらわれたどっかのJAにも見習って欲しいもんですな。

個人的にはぬる燗がオススメですよ。

 

    酒と鮓 梅軒

 

 

 

 

御香煎(おこうせん)

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御香煎(おこうせん)というものです。

梅軒では食後の熱いお茶のご用意がありません。

僕の個人的な意見ですが、呑んだあとの食後の熱いお茶はどうしてもお酒の余韻を断ち切ってしまう感じなので、ウチではお茶の代わりにこの「御香煎」をお出ししています。

この御香煎とは煎った塩と山椒や陳皮、桜の花や紫蘇などを単独、もしくは数種類ブレンドしたものに白湯を注いで飲むものです。味わいというよりも季節の香りを楽しむ飲み物ですね。

御香煎というと京都・祇園の「原了郭」さんが有名です。僕も原了郭さんの御香煎や黒七味大好きです。

梅軒の御香煎は原了郭さんのものではなく、店でブレンドしています。

今はシンプルに赤紫蘇と塩をブレンドしたものを作っています。フワッと薫る紫蘇の爽やかな香りとほんのりした塩味が楽しめます。

3月4月は桜の花の御香煎になります。こちらは結婚式などで飲んだことのある方もいると思います。

たまにはこんな素朴な香りを楽しんでみるのもイイですよ。

 

   酒と鮓 梅軒

 

ひな祭りばらちらし弁当(ホワイトデーにも)

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もうすぐ3月3日ひな祭りですね。

ひな祭りは節句のひとつで「上巳の節句」といい、桃の花が咲く頃に行われるので「桃の節句」ともいいますね。

この上巳の節句の料理といえば、ちらし鮓。ウチでもお作りいたします。

具材は白魚・蛤・菜花・玉子・鯛・鮪・海老・干瓢・桜花など…(海の状況により食材が変更になることがあります)

サイズは13㎝角の折箱になります(意外とボリュームはあると思います)

価格は1,800円(税込)、3月3日(金)のご希望のお時間に店頭にてお受渡しいたします。

お子様向けに食材の変更などありましたらご相談ください。

ご予約受付は3月1日(水)まで。

ご予約☎ 03-5708-5542

 

そして・・・

 世のお父さん方、奥様にバレンタインのお返しちゃんと考えてますか?

ホワイトデーのお返し用のパッケージも作りました(笑)

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たまには奥様への手土産なんてどうですか?

価格、内容ともにひな祭りのちらし鮓と変わりません。

こちらの受付は3月12日(日)まで、3月14日(火)のご希望のお時間にお受渡しいたします。

ちなみに僕もホワイトデーは嫁にこれを持って帰って点数かせぐつもりです(笑)

 

 酒と鮓 梅軒 ご予約☎ 03-5708-5542

 

 

 

 

群馬 浅間山

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群馬の酒浅間山

若手の社長兼杜氏の櫻井武くんの醸す浅間山草津温泉のほど近くにあります。

日本酒蔵は2件あって、草津温泉の近くのお土産物などを売る観光センターに併設された観光蔵(蔵見学できます)と、ちょっと山に入ったとこの蔵(こっちで吟醸クラスを仕込むそうです)があります。

武くんはあの山形の出羽桜さんで修行をしてたそうで、味は群馬のからっ風のようなキリリとした味わいの酒です。

なかなか素人さんに蔵を見せてくれるところは少ないので、草津温泉に行ったら観光センターで蔵見学もいいかもしれないですね。この時期、雪見で一杯なんでオツですな~。

 ちなみに草津温泉の「ホテル櫻井」は武くんの一族が経営してるホテルで、僕も泊まりましたが料理も美味しくていいホテルでしたよ。草津温泉の湯もみも見れます(笑)

 

閖上産赤貝の肝煮

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 宮城県閖上(ゆりあげ)といえば日本一旨い赤貝の産地として有名です。

震災後、漁獲量はずいぶんと減ったそうですが、いまでも品質はピカイチですな。

身やひもはもちろんのこと、意外と捨ててしまうこの肝がなかなか美味いのです。

佃煮や焼いても美味いですが、今回は出汁でサッと炊きました。量が取れないので少量しかありませんが…(ちなみにこの写真で赤貝3個分の肝です)

軸三つ葉をちらして酒のアテにどうぞ。

 

 

 

宮城 墨迺江

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僕が個人的に好きな酒ベスト5にいつも入る宮城の「墨廼江」(すみのえ)

墨廼江さんは宮城の石巻の駅近くにあり、古くは江戸時代にこのあたりの土地が墨廼江町と呼ばれたことからこの名がついたのだとか。

この墨廼江を醸す社長兼杜氏の澤口さんともお付き合いは古くて、いつもお世話になってます。毎年、僕が主催で沖縄の那覇で酒の会をやるのですが(この店の前は那覇で8年店をやってました)第一回から毎年参加してくれます。ちなみに今年の沖縄の酒の会は7月の予定です。

東日本の震災の時は、蔵の1階部分まで津波が押し寄せ、いろんな物が泥まみれになったそうです。澤口さん曰く「酒はまた造ればいい。人的被害がなかったのが幸い」と言ってました。僕も蔵に行ったときに直後の写真を見せてもらいましたが、そりゃヒドイ状態でした。よくここまで復活させたなと感動しました。

そんなこんなを乗り越えた澤口さんの酒・墨廼江の味は優しいまろやかな味わいで、特にこの純米は冷でも燗でも常温でも呑み飽きしないでずっと呑んでいられる酒です。まさに食中酒にもってこい!そして安い!僕も自宅用によく買って吞んでます。

ちなみに澤口さんはあの十四代 顕統さんの親戚なんだそうです。